▽今回紹介していきますのはコチラ!
はい。
文章がグラデーションのように少しずつ表示されていく編集方法の紹介です。
記事内では媒体をテキストとしていますが、
テキスト以外でも同じような動作ができますので、
ぜひ覚えていってください!
なお、動画で動きを確認したい場合には、こちらから視聴できます。
or
小説をじっくりと読み上げられた【ゆっくり朗読】 - ニコニコ動画
それでは本題へ行きましょう!
下準備
Aviutlを起動してください。
タイムライン上で右クリックをして「新規プロジェクトの作成」。
(タイムラインが出ていないときは「設定」→「拡張編集の設定」を選択。)
1-1 【図形】のオブジェクトを追加
(Aviutlの基礎がわかっている人は、以下の詳細は飛ばしてOKです!)
→タイムライン(拡張編集)上で右クリック
→メディアオブジェクトの追加にカーソル合わせ
→図形を選択
これで図形のオブジェクトがタイムラインに追加されました。
図形の種類はお好みで構わないのですが、
説明にあたっては四角形、サイズ 1000、縦横比 -50にしています。
サイズと縦横比は大雑把で構いませんので、図形 >テキスト(1-2のステップで追加)となるように調整してください。ただし、画面全体を覆ってしまうと何が何だかわからなくなりますので、画面全体よりは小さくした方が良いです。
1-2 【テキスト】のオブジェクトを追加
(Aviutlの基礎がわかっている人は、以下の詳細は飛ばしてOKです!)
→タイムライン(拡張編集)上で右クリック
→メディアオブジェクトの追加にカーソル合わせ
→テキストを選択
これでテキストのオブジェクトがタイムラインに追加されました。
次はテキストを入力してください。
あとで変えられますので適当で構いません。
(フォントの種類や色もあとで変えられます。)
具体的な方法
この項にて編集テクニックをお教えします。
2-1 レイヤーの並び
図形オブジェクトの下にテキストオブジェクトを置いてください。
具体的には、Layer 1に図形、Layer 2にテキストです。
(Layerの数字は1と2でなくても良いです。重要なのは上下にぴたっと並べることです。)
2-2 図形に境界ぼかしをかける
→図形オブジェクトのプロパティ右上にある【+】ボタンをクリック
→縦長に表示された項目の中から、境界ぼかしを選択
これで図形ブロパティの下部に境界ぼかしのメニューが追加されました。
→次は範囲の数値を変更します。
→元の動画では100にしていましたので、説明でも100に設定します。
あとで変更できるので適当な数値にしてください。
2-3 テキストで「上のオブジェクトでクリッピング」
→テキストのオブジェクトを右クリック
→上のオブジェクトでクリッピングを選択
これでタイムライン上のテキストオブジェクトに赤い下線が引かれました。
これは上のオブジェクトでクリッピングをしている状態であることを示しています。
2-4 図形オブジェクトの配置調整
→ 図形のオブジェクトの下端 が テキスト上端 より高くなる位置に移動します。
この際、色が原因で図形やテキストが見えず、調整がやりづらいかもしれません。
色の変更はオブジェクトのプロパティ下方にある「色の設定」ボタンなどをクリックすると行えます。
2-5 図形オブジェクトの移動設定
→図形オブジェクトのプロパティ内にあるYボタンをクリック
→直線移動を選択
これで開始時と終了時の座標をそれぞれ設定できるようになりました。
→Yボタンの右側にある数値を変更。
※数値は図形オブジェクトがテキスト全体を内包できる値に指定します。
(もし、出現時と同じように、文字を見えなくしていきたい場合には、2-4と同じ要領で、図形の上端がテキスト下端より低い位置になるよう指定します。)
2-6 再生して動作確認
再生してみて画像のような見た目になりましたか?
上手く動作していればOKです。
これで説明はほとんど終わりです……が。
このままだと、図形(四角形)の仕掛けが丸見えなので、あと少し手を加えます。
2-7 背景に合わせて色を変更
Aviutlの背景は黒なので、図形を黒、テキストを白に変更します。
これで完成です!!!
おめでとうございます!
念のため、再生してみてくださいね!
こんな感じになっていれば完璧です。
この手順を忘れてしまっても問題ないように、
このページをブックマークしておくか、
この2つのオブジェクトをセットで呼び出せるようにしておきましょう!
セットでの保存方法は次項で紹介します♪
便利機能の紹介(.exo)
「exo」という形式の拡張子に保存することで、
複数のオブジェクトをセットで呼び出せるようになります。
3-1 注意事項
最初に注意点として、
この機能はRootやSceneの中にあるすべてのオブジェクトを対象として保存します。
もし、「作成中のデータ内で作ってしまった」という場合には、保存したいオブジェクトだけ未使用のSceneにコピー&ペーストしてください。
Sceneはタイムライン左上のRootをクリックすると選択できます。
3-2 保存(エクスポート)
→タイムライン上のオブジェクトがないところを右クリック
→下から二つ目のファイルにカーソル合わせ
→オブジェクトファイルのエクスポートを選択
ファイルに名前をつけて、どこかに保存してください。
exo用のフォルダを作っても良いでしょう。
無事に保存されているか確認してくださいね。
3-3 読み込み(インポート)
保存できたexoファイルをタイムライン上にドラッグ&ドロップしましょう。
テキストのクリッピング状態もしっかりと維持されていますね。
以上です! とても簡単でしたね!
折角なので先程のexoフォルダをわかりやすい場所に格納したり、ショートカットを作って、動画作成のときに取り出しやすいようにしておくと効率的で良いですよ!
役に立つかわからないおまけ
背景に外枠がある場合の設定方法を紹介します。
私の動画を例として説明します。
これを先程の工程にならって作ろうとすると少し失敗します。
なぜなら、四角形が円形より上層のレイヤであるため、仕掛けであるはずの四角形が丸見えになるからです。
解決のためには、テキストと同じように
Layer2の四角形を「上のオブジェクトでクリッピング」状態にしてあげます。
すると、四角形は円形がある範囲にしか表示できないため、はみ出さなくなります。実際にはあれど同色なので視認できません。
これで解決 ♪
あとは背景に画像がある場合……とかも紹介したかったのですが、残念ながら上手くやる方法がわかりませんでした……。背景に画像を置く場合には、今回紹介した手法は使わない方が良さそうです。
以上、『【Aviutl】文字をグラデーションのように徐々に表示させる方法』でした。
私も動画作成経験はとぼしいため、一緒に勉強していきましょう!