※枠内だけなら2分くらいで読める長さです。
背景にあるのはご存知の通りWEB利用者数の増加(昔は無かったですから)にあります。
特にyoutubeのような動画サイトの影響力は特に強いです。
動画というコンテンツの消費のしやすさは、WEBにアクセスできる端末の普及に伴って、多くの大衆を取り込むことに成功しました。
それこそ一家に一台のテレビが当たり前となった前例があることからも、映像は“非常に娯楽性が高い受動的なコンテンツ”であることは明白でした。
小説の出版方法と言えば公募の新人賞がイメージされやすいと思いますが、現実問題としてこの方法以外からの道筋はほぼないに等しかったのではないでしょうか。
しかしWEBの普及と発展によって、自作小説(や二次小説)をWEBに公開する動きが現れました。
一種の同人活動です。
(同人雑誌はWEBがないどころか、もっと昔の時代から存在していました)
これが発展してガラケーの時代にはケータイ小説として出版社から声がかかり出版する事例が発生するようになりました。
(昔の同人活動の時代からそのような文化はありました)
この流れが続き、今や小説投稿サイトで声をかけられデビューするというケースも広く知れ渡っているでしょう。
ただし、これはあくまで受け身とならざるを得ない方法です。
このような道もありますが、自身の意思に基づいて出版できる訳ではありませんから。
「出版しても、たくさん売れないと意味がないだろう」と考えていらっしゃる方は、ぜひとも類い稀なる才能と努力で新人賞を受賞していただければ良いと思います(皮肉ではないです)が、それは(応募する賞にもよるでしょうけれど)とてつもなく狭き門です。
それに果敢に挑むことを愚かしい行為だとは微塵も思っていませんが、自分が必死に書き上げた作品が受賞するまでに果たしていくつの作品とどれだけの歳月がかかるのか……私には想像もできません。
自分の人生をまるっと小説に捧げることができるような、情熱的でありつつもストイックな方は本当に凄いと思います。