※この記事では、GIMP(イラストレーター系のフリーソフト)の話をします。ver.2.8。
※★ブラシの種類一覧が見たい方はここからジャンプできます。
私は少しばかりイラストを描いていますが、ある人が言うには、それはイラストとは言い難いらしいです。(それだと、いらすとやが描いているものもイラストではないということに……)
そんな風に言われる私ですが、最近になって、新しい技法を身に付けました。それは……ブラシの種類を変えて、上塗りすることです。これだけでも絵のグレードは上がります。
それはなぜか?
まずは、ぬり絵を思い出してみてください。
幼いころ、クレヨンを手にして、キャラクターやどうぶつの絵と向き合いましたね。どのように色を塗りましたか? あるいは、どのような絵が塗りやすかったですか?
例えば、かの有名な電気ネズミ。黄色と赤色と茶色と黒色。それだけの色で塗れるので、非常に分かりやすく、塗りやすかったです。
ぬり絵は名前のとおり、「塗る」「絵」ですが、配色はともかくとして、塗り方には気を遣っていなかったと思います。つまりはベタ塗りです。
それは裏を返せば、面を単純に塗りつぶしただけでは、絵が上手いとは思われないと言うことです。(印象派のように、芸術方面では例外もありますが)
別の例も挙げてみましょうか。自分の手を見てください。
人間の手は、肌色一色ではありません。血管が浮き出ているところは青く見えますし、指先は手のひらよりも赤く見えます。人間以外の動物も、血が通っている以上、同じことが言えるでしょう。
人工物だって単色ではありません。建築物を例に挙げれば、室内のプリントされた壁紙も、室外の左官された外壁も、表面には小さな凹凸があります。この凹凸が立体的であるために、影が表れ、わずかにでも色の違いを発生させます。
(特に海外の日差しの強い地域では、凹凸の有無が、建物の見た目に顕著に影響しています。建築と影は、切っても切れぬ関係なのです!)
有機物か無機物かに関わらず、この世に溢れている様々なモノは、単色の見た目ではありません。
単色に見えるようなモノでも、実際には複数の色で構成されています。だからこそ、色味が複雑に表現されている絵からは深みが感じられます。裸婦画とか見てみると凄いですよ。赤みが差している箇所とそうでない箇所で、色が大きく異なっていますから。もしも、それが単色で描かれていたならば、美術館に飾られたりはしていないでしょうね。
絵を上手く描く秘訣は色の使い方にあり、
そのために、ブラシの種類を変えて、上塗りします。
ブラシの種類を変える
ベタ塗をベースにして、その上に別のブラシを塗ってみましょう。
なお、ここで言うブラシとは、鉛筆・ブラシ・エアブラシに共通しているブラシ(ツールオプション)のことです。
ブラシの変更手順は、▼下画像のとおりです。

※忘れていましたが、消しゴムツールもブラシ対応できます。
上塗りするブラシは、ベース色に対して、以下のように設定します。
- ベース色に近い色
-
2. Hardness 系統以外のブラシ
(後の★ブラシの種類一覧を参考にしてみてください)
基本的にはこんな感じで良いと思います。後は自由に設定してください。
ちなみにこの絵が、ブラシの種類を変えたり、上塗りしてできた一例です。

これが何を描いた絵か分かる人は、きっと私と趣味が合います。ヒントは小説。
……それはさておき、
この先ではブラシの種類一覧を紹介いたします。
★ブラシの種類一覧
(星型以降のブラシを)
上から順に紹介していきます。

アクリル
Acrylic 01

クセがなく使いやすいが、塗りつぶし感が強い。
Acrylic 02

クセが強い。良くも悪くもコントラストが強い。
Acrylic 03

雪や層を想起させる。意外と使いやすいかもしれない。
Acrylic 04

曇ったようなモヤ感。微妙に使いにくい。
Acrylic 05

透明な水の中に、有色の液体を注いだような感じ。
👉Good!
アニメーション紙吹雪
Animated Confetti

用途に困る。使い方によってはオシャレかも。
毛
Bristles 01

雨の滴った跡や、残光のように見える。主張が強い。
Bristles 02

01に比べて、太く、数が多いため、バランスに優れる。
👉Good!
Bristles 03

01よりも細い。明確に線を引いている感じがある。
細胞
Cell 01

使いにくい。ヒビ割れっぽいかも。
Cell 02

石垣や石畳として使える。
チョーク
Chalk 01

いい感じに疎がある。粉末っぽい。
👉Good!
Chalk 02

密な部分がない。良くも悪くも均一感が出る。
Chalk 03

筆圧が強い。がたがたするような不安定さ。
炭
Charcoal 01

ゴムを擦りつけたようなガタガタ具合。イマイチ。
Charcoal 02

01よりも滑らか。塗装感とキャンバス地っぽさがある。
👉Good!
紙吹雪
Confetti

用途に困る。使い方によってはオシャレかも。
銀河
Galaxy (AP)

用途に困る。どうしたらいいのか。
Galaxy, Big

引くのではなく、スタンプのように使うものだと思われる。超限定的用途。
草
Grass

芝、和紙、藁のようなエフェクト。サイズを小さくすると程良い塗りつぶし加減に。
👉Good!
オイル
Oils 01

ペンキっぽい。ぬるっとした感じがする。悪くない。
Oils 02

01に比べて荒っぽい感じがある。少々使いにくい。
Oils 03

引き摺った感がある。Oilsの中で最も使いにくい。
鉛筆
Pencil 01

横方向に引くと点の群体に見える。(夜景の)きらめきとして使える。
Pencil 02

ボケがない。使いにくい。
Pencil Scratch

つまり鉛筆の側面。実物に則した使い方以外は難しい。
ピクセル
Pixel (1x1 square)

正方形。ただただ正方形。要するに正方形。拙者は正方形でござる。
砂丘
Sand Dunes (AP)

テクスチャ(質感)はとても良い。ただ、数回重ねて使用する性質上、理想どおりの見た目にするのは難しい。
煙
Smoke

悪くはない。しかし、規則性が強いのが難点。
火の粉
Sparks

イルミネーションっぽい。色は固定。キレイだが、使い道は限定的。
ピシャッ(水の擬音)
Splats 01

良いエフェクト。しかし塗りつぶしには向かず、やりすぎると斑になる。
Splats 02

01は水滴だったのに対して、こちらは水量が多いイメージ。
スポンジ
Sponge 01

クセが強く、使いにくい。よく見るとキレイではある。
Sponge 02

01よりボケが強い。イマイチ。
構造
Structure

スタンプとしてなら……使え……る?
テクスチャー
Texture 01

塗りつぶしには向かない。蛇柄……?
Texture 02

塗りつぶしには向かない。毛糸っぽい柄。
Texture Hose 01

塗りつぶしには向かない。厨二心をくすぐりそうな柄。
Texture Hose 02

塗りつぶしても良さそう。鱗や皮膚、乾いた地面のよう。
Texture Hose 03

様々なイメージが想起される、万能感のあるデザイン。
👉Good!
植物
Vegetation 01

小さな葉っぱの集合体。意外と使いにくい。
Vegetation 02

リアルな植物のシルエット。自然風景が簡単に描ける優れもの。

z Pepper

おそらくはソフト製作者のジョーク……であって欲しいなぁ。
ブラシ種類の紹介は以上です。
この後は、今までのブラシをまとめて比較してみましょう!
ブラシ比較 線分バージョン

画像をクリックすると、多少、拡大された状態で表示されます。
※Pixel (1x1 square)までは主に筆先。以降は柄物。
ブラシ比較 塗りつぶしバージョン

画像をクリックすると、多少、拡大された状態で表示されます。
※Pixel (1x1 square)までは主に筆先。以降は柄物。
※塗りつぶしツールではありません。範囲選択後に、サイズを大きめにしたブラシで線を引いたものです。
これらを基に、お目当てのブラシを選んでみてください。
おすすめのブラシ
また、「これだけあると、どれを使えばいいのか分からない!!」という方もいらっしゃると思います。そんな方向けに、私の独断と偏見で、いくつか良さそうなブラシを選出しておきました。迷ってしまう場合はこの中から選んでみてはいかがでしょうか?
実例紹介コーナー
最後に、私が最近使用したブラシを実例で紹介いたします。とは言っても、ものすごく簡素ですが。
砂丘の断面図

使用ブラシ:Chalk 02
海の断面図

使用ブラシ:pencil 01
和風の家

使用ブラシ:Cell 02、Charcoal 02
▲和風の家につきましては、ニコニ・コモンズの素材ライブラリーに投稿しておりますので、ダウンロードが可能です。
これだけですね。
最後に
繰り返しになりますが……
絵を上手く描く秘訣は色の使い方にあり、
そのために、ブラシの種類を変えて、上塗りします。
これだけでも絵のグレードは上がります。
絵を描くスキルを向上させましょう!
以上、『【GIMP】ブラシの種類一覧とおすすめ+上塗りの例』でした。